紅葉に隠れるように建物があった。本当は隠されていたのかもしれない。 割とキレイな玄関。少し雑草が生えているだけだ。 入り口近くには下足室が。建物には土足で入らない衛生習慣が日本の美徳だ。 フロントには撤去時に置き去りにされた段ボールが残る。 日本にはチップの習慣はないと言いながら、年寄りほど仲居さんにチップを渡したがる。 ここでも響子さんが働いていたようだ。 洗面所が廊下に水平にあるのは、戦国時代の手水耳洗いの伝統が元になっている。 襖の押入れとクローゼットの和洋折衷。洋服を着ても和室という概念は揺るがない。 ヘビがここで脱皮した。脱皮の遺伝子を人間に導入すればお肌はいつまでもつやつや。 ここでも女子は小さい風呂に入れられる。一昔前は男性の後に女性が入った。 三人が限界の小浴場。 こちらは大浴場。しかしあまり味気ないデザインだ。 客室の畳は上げられている。黄色いカーテンは風水を意識したのか? 厨房には使いこまれた大型ガスレンジ。五徳の酸化から大火力で使われていた事がわかる。 マッチが落ちていた。アドベンチャーゲームならこれは重要なアイテムだ。 ホールはよく片付けられており、荒らされていない。 そのホールの片隅に、民具が残されていた。 非常に古いものに見えるが、最近作られたフェイク品だ。 土瓶と水筒も昭和に入ってからのもの。この水筒も官給品ではない。 木挽きや斧は古物のようだ。 ネズミ捕りと火鉢。火箸が価値がありそうだ。 階段の下にはリネン室。でも押し入れだった。 大部屋のあじさいの間。 窓からは紅葉が一望できる。素晴らしい眺め。清々しい空気。 他にも華の名前がついた部屋が。桜はなかった。 この季節まで待った甲斐があった。
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